【PUBLICITY 1952】2013年11月21日(木)
■読者の物語 『チェルノブイリ被害の全貌』■
offnote@mail.goo.ne.jp
▼「ロンドンのみどり」さんから、ずいぶん前にいただいてい
たメールを紹介する。
2013年6月10日 月曜日
竹山さん、
お久しぶりです。ロンドンのみどりです。立て続けの配信あり
がとうございました。お元気そうでなによりです。全然配信がなかったのでお忙しいんじゃなかろうかとお知らせ
もしませんでしたが、過去2年ほど首までつかって半死半生で
(まじです)共同翻訳作業をしてましたチェルノブイリ事故の
検証本が、4月26日のチェルノブイリ事故27周年に『調査報告
チェルノブイリ被害の全貌』という書名で岩波書店から発刊
になりました。高い本なので気軽に「さしあげます」と言えな
いところが心苦しいのですがぜひ読んでみてください。立ち読みの場合は最終章(第15章)をお読みいただくとだいた
いの内容がつかめますし、手元にある場合は、各章冒頭のサマ
リー(Q数の小さい固まり)と各部の結論(第2部結論、第3部
結論、第4部結論)および15章を続けて読まれると、もう少
し詳しい内容が短時間でわかります。今後何十年も必要になることが見込まれる書物であること(放
射性物質による健康被害に関する「家庭の医学」のような位置
づけと想定)、また裁判や議会での引用の可能性を考え、とに
かく正確に訳すことを心がけました。翻訳チームの一員として、書かれている内容のすべてを「信仰」
しているわけではないですが、フクイチの過酷事故がたった2
年で風化しつつある現況にあって、いいにつけ悪いにつけ「議
論」を呼ぶものになって欲しいと願っています。本書発行にあたって著者の一人であるアレクセイ・ヤブロコフ
博士の連続講演がありました。ブログに情報をあげておきまし
たので講演の動画をぜひご覧ください。露和通訳の吉岡さんの
超絶通訳のおかげで、ものすごく内容の充実した講演&質疑応
答になっています。http://newsfromsw19.seesaa.net/article/362074688.html?1370821380
▼アマゾンのリビュー欄にいいコメントがあり、それに「読み
終わって本を胸に抱きしめていたら涙が出た」とあります。わ
たしが長々2年もこれにかかわり続けていたのも同じ経験が支
えになっていたからで(原書を拾い読みして泣いたのです)、
書籍そのものは事実の羅列でとくにエモーショナルな表現があ
るわけではないのですが、事実の重さがストレートに(フクシ
マ後の)感情に響くのです。
▼ほんとうに全然エモーショナルじゃない、すごく分厚い本で、
よくもまあ翻訳を成し遂げなあ、と溜め息が出る。だからこそ、
「この経験が日本で役立つかもしれない」
という「日本語版あとがき」の一言が、謙虚で、力強く響く。
本を抱きしめて泣かれたと聞かされちゃあ、それは翻訳者冥利
に尽きるというものだろう、と推察する。
(読者登録数)
・Eマガジン 4703部
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